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公式アカウントの開設を検討したいソーシャルメディアの種類と特性

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デジタルマーケティングの中でもソーシャルメディアはユーザーとの接点として特に重要であり、多くの企業やブランドがソーシャルメディアで公式アカウントを開設し、情報を発信することで成功しています。

ソーシャルメディアで効果を出すためには定期的な投稿など、アカウントの運用も欠かすことが出来ませんが、SNSの種類は数え切れないほどあり、どのソーシャルメディアでアカウントを開設するのか検討することも重要です。全てのソーシャルメディアで公式アカウントを開設し、運用することは費用対効果の面からも現実的とは言えません。

そこで日本での利用者数が多いソーシャルメディアを中心に、企業やブランドがソーシャルメディアマーケティングを行う上で、公式アカウントの開設を検討したいソーシャルメディアの種類と特性を紹介します。


Facebook


ANA.JAPAN – https://ja-jp.facebook.com/ana.japan/

Facebookは2004年にサービスを開始したSNSです。現時点では世界最大のSNSであり、全世界での月間利用者数は20億人を突破しました。日本でも2,700万人が利用しています。

公式アカウントとなるFacebookページには投稿の他にも様々な情報を登録することができ、簡易的なWebサイトのような使い方をすることもできます。利用している年齢層も幅広く、業界問わず最初にアカウント開設を検討したいソーシャルメディアです。

Facebookの特徴の1つが実名登録制である点です。年齢や学歴などの個人情報を登録しているユーザーも多く、いいね!をしてくれた利用者層のデータは比較的正確に取得することができます。ユーザーとの繋がりが見えやすいソーシャルメディアとも言えます。

Facebookはエッジランクと呼ばれる仕組みを利用して各ユーザーのタイムラインを最適化しており、必ずしもFacebookページに投稿したコンテンツがタイムラインに表示されるとは限りません。エッジランクはユーザーとの親密度、コンテンツに対するいいね!等のリアクション数、投稿経過時間など様々な要素が組み合わされて決定します。

投稿したコンテンツを少しでも多くのユーザーに届けるには、タイムラインを開いたタイミングで質が高いと判断される必要があり、コンテンツに質が求められるメディアと言えます。

メディア情報

主な投稿フォーマット : テキスト, 画像, 動画
日本での月間利用者数 : 2,700万人(2016年12月 – 日本経済新聞
アカウント開設費用 : 無料

Twitter


キリンビール – https://twitter.com/Kirin_Brewery

Twitterは2006年にサービスを開始しました。全世界での月間利用者数は3億2,800万人、日本では4,000万人が利用しています。

Twitterの大きな特徴は投稿に140文字の文字制限があることです。短文の投稿に限定していることから、気軽に投稿できることがポイントで、シャープ株式会社の公式アカウントのように、運用している中の人が注目されることがあるのもTwitterならではといえます。

TwitterもFacebookと同様に独自の基準でユーザーのタイムラインに重要とする投稿を優先して表示する仕様がありますが、基本的には新着順で投稿が表示されることから、フォロワーの獲得には更新頻度も重要になります。投稿できる内容が少ない場合や運用体制が整っていない場合は効果を発揮できない可能性があります。

また、Twitterはリツイート機能によって話題の投稿が幅広いユーザーに拡散される場合がある点、リプライ機能を使用して自社に関わりのあるユーザーに対して直接コミュニケーションを取ることができる点などが特徴です。

メディア情報

主な投稿フォーマット : テキスト, 画像, 動画
日本での月間利用者数 : 4,000万人(2016年11月 – Twitter公式アカウント
アカウント開設費用 : 無料

Instagram


スターバックスコーヒージャパン – https://www.instagram.com/starbucks_j/

Instagramは2010年にサービスを開始したソーシャルメディアです。2012年にFacebookに買収されました。全世界での月間利用者数は7億人、日本での利用者数は1,600万人です。

インスタグラマーと呼ばれる人気ユーザーがメディアで取り上げられるなど、日本でも急激に利用者数が増加しています。「インスタ映え」や「インスタジェニック」などの言葉が生まれ、お洒落で見栄えの良い写真が好まれる傾向があります。そのため、ファッションブランドや料理、旅行関連の企業など、写真や動画と相性の良い企業やブランドにおすすめのソーシャルメディアです。

また、昨年ストーリーと呼ばれる機能が公開され、24時間で消えるコンテンツを投稿できるようになりました。消えてしまうことを逆手に取り、舞台裏を紹介するような限定的なコンテンツを公開する使い方なども考えられます。

写真や動画の魅せ方、ストーリーの使い方などからも、他のメディアと比較して特にクリエイティブが求められているソーシャルメディアと言えます。

メディア情報

主な投稿フォーマット : 画像, 動画
日本での月間利用者数 : 1,600万人(2016年12月 – 日本経済新聞
アカウント開設費用 : 無料

YouTube


PlayStation Japan – https://www.youtube.com/user/playstationjp

YouTubeは2005年にサービスを開始し、2006年にはGoogleに買収されました。全世界での月間利用者数は15億人です。YouTubeは動画に特化しており、テレビCMなど、動画コンテンツを持っている企業やブランドにおすすめのメディアです。

最近ではWeb限定動画を制作してYouTubeで公開、他のソーシャルメディアとも連携することで拡散し、話題になることも増えてきました。他のソーシャルメディアと比べて長尺の動画を公開している企業やブランドも多く見られます。また、Webサイトに動画コンテンツを簡単に埋め込む機能など、動画配信のプラットフォームとしてコストを削減する効果も期待できます。

メディア情報

主な投稿フォーマット : 動画
日本での月間利用者数 : 日本は不明, 全世界では15億人(2017年6月 – TechCrunch Japan
アカウント開設費用 : 無料

LINE


TOYOTA – http://toyota.jp/line/

LINEは2011年にサービスを開始したソーシャルメディアです。日本での月間利用者数は日本の50%以上となる7,000万人に上ります。

LINEの魅力はメールに変わる生活インフラとして多くのユーザーに利用されている点です。72%のユーザーがLINEを毎日利用しており、ユーザーの年齢も幅広いです。LINEの公式アカウントでは友達登録をしたユーザーに対してメッセージを配信すること、タイムラインに情報を投稿することが可能で、ユーザーの閲覧率も高いことから大きなリーチ数が期待できます。

また、画像やテキストを組み合わせたリッチメッセージの送信やクーポン、抽選ページの作成など、マーケティングに役立つ機能も豊富に用意されています。

しかし、契約期間にもよりますがアカウント開設費用が数百万円〜数千万円、継続費用もリーチ数によって月額数百万円〜数千万円と高額のため、無料で開設できる他ソーシャルメディアと比較して開設のハードルは非常に高いといえます。

ちなみにLINEではLINE@と呼ばれるビジネスアカウントも提供しており、公式アカウントと比べて一部機能やメッセージ配信可能な人数に制限がありますが、月額0円〜21,600円で利用することができます。店舗などのアカウントとして利用する場合はLINE@がおすすめです。

メディア情報

主な投稿フォーマット : テキスト, 画像, 動画
日本での月間利用者数 : 7,000万人(2017年7月 – LINE媒体資料
アカウント開設費用 : 有料

Google+


UNIQLO – https://plus.google.com/+Uniqlo

Google+は2011年にサービスを開始したGoogleのソーシャルメディアです。全世界での月間利用者数は5億4,000万人ですが、2013年のデータであり、直近の月間利用者数は不明です。

これまでに紹介したソーシャルメディアと比較すると話題になることが少なく、明確な優位点も見えない状況です。しかしながらGoogleが運営しているソーシャルメディアであり、Googleの検索エンジンに何かしらの影響を与えている可能性も考えられるため、他のソーシャルメディアアカウントで投稿したコンテンツをGoogle+でも投稿するなど、複数の公式アカウントを並行して運用する際には候補に入れておきたいソーシャルメディアといえます。

メディア情報

主な投稿フォーマット : テキスト, 画像, 動画
日本での月間利用者数 : 日本は不明, 全世界では5億4,000万人(2013年10月 – Google Official Blog
アカウント開設費用 : 無料

Pinterest


H.I.S. Japan – https://www.pinterest.jp/hisjapan/

Pinterestは2010年にサービスを開始したソーシャルメディアです。全世界の月間利用者数は1億7,500万人です。日本での月間利用者数は公開されていませんが、昨年に比べて日本での利用者数が2倍になっていることを公開しており、着実に伸びているようです。

Pinterestは画像を集めることができるサービスでWebサイトで公開されている画像などを簡単にまとめることができます。自分で撮影した写真を投稿するのではなく、他の人の撮影した写真を集めるユーザーが多いことがInstagramとの違いです。

比較的好感度なユーザーが多く、海外ではPintarest経由で自社のWebサイトに訪れたユーザーの質が高いという事例もあり、ファッションブランドやインテリアブランドなどにおすすめのソーシャルメディアです。

メディア情報

主な投稿フォーマット : 画像
日本での月間利用者数 : 日本は不明, 全世界では1億7,500万人(2017年4月 – Pinterest
アカウント開設費用 : 無料


今回は7つのソーシャルメディアを紹介しましたが、それぞれ特性があり、利用しているユーザー層や情報の伝わり方も異なります。新しくソーシャルメディアのアカウントを開設する際は、自社ブランドのターゲットユーザーや社内の運用体制、費用なども考慮した上で、適した選択することをおすすめします。


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