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Webサイトの作り方 : 費用やスキルを踏まえた選び方

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ソーシャルメディアの台頭によってWebサイトの重要性は下がりつつあります。しかし自由度が高く取り組みやすいWebサイトは、依然として様々な目的に対するデジタルマーケティング施策として検討したい有力な選択肢の1つです。

HTMLなどのマークアップ言語、CSSなどのスタイルシート言語を覚えなければ作れなかったWebサイトも今では様々な方法で作ることができるようになりました。そこでWebサイトを作る際に考えたい5つの方法と費用やスキル、クオリティなどのメリット/デメリットを踏まえた選び方を紹介します。


1. Webサイト作成サービスを使う


Jimdo – https://jp.jimdo.com/

最も簡単な方法はWebサイトビルダーとも呼ばれるWebサイト作成サービスを利用することです。HTMLやCSSといった知識が無くても、Web上で文字を入力したり、画像をアップロードしたり、コンテンツをドラッグ&ドロップで移動できるような機能が備わっており、誰でも簡単にWebサイトを作成することができます。

日本語に対応したWebサイト作成サービスはWIXJimdoAmeba OwndWeeblyなどがあります。また、管理画面やサポートは英語となりますが、海外の有名サービスではSquarespaceEdicyなどがあります。サービスによって費用は異なりますが、無料で利用できるプランから月額1,000円前後の有料プランまで複数のプランが用意されていることが多く、比較的安価に利用できます。

1.1. メリット

メリットはなんといっても簡単にWebサイトを作れることです。自分でサーバーを用意する必要もなく、業種毎にデザインテンプレートが用意されている場合が多いため、自分の気に入ったデザインを選び、文字や画像を入力するだけでコーポレートサイトやブランドサイトなど、様々なパターンのWebサイトを作ることができます。スマートフォンにもデフォルトで対応している場合が多いです。

1.2. デメリット

デメリットとしてはデザイン面での自由度に制限があること、サービスが終了した場合に他サービスへの移行が困難な可能性があること、サービス毎に操作方法が違うため他の方法で作る時の知識を得ることが難しいことなどが考えられます。

2. 市販のWebサイト作成ソフトを使う


ホームページビルダー – https://www.justsystems.com/jp/products/hpb/

続いてはWeb上ではなく、パソコンのソフトウェアを利用してWebサイトを作成する方法です。Webサイト作成サービスと同様にHTMLやCSSといった知識は基本的に必要なく、各ソフトに用意されているテンプレートを活用して文字の入力や画像のアップロードを行うだけでWebサイトが完成します。しかし、Webサイト作成サービスとは違い、サーバーやドメインは別に契約する必要があります。

現在販売されている有名ソフトはホームページビルダーホームページ V3BiNDなどがあります。プロ向けのソフトウェアとしてはAdobe Dreamweaverなどがあります。価格は数千円〜数万円です。

2.1. メリット

メリットはWebサイト作成サービスと同じく簡単にWebサイトが作れることです。ソフトによっては楽天・Yahoo!ショッピング等のサービスを活用したネットショップ作成もできます。また電話での問い合わせなど、比較的サポートも充実しています。

2.2. デメリット

デメリットはデザイン面での自由度に制限があること、機能をアップグレードする場合にソフトを書い直さなければいけない場合があること、ソフトを使ったWebサイト作成の知識が他の手法ではあまり活用できないことなどが考えられます。

3. CMSを使う


WordPress – https://ja.wordpress.org/

3つ目はコンテンツ管理システムと呼ばれるCMS(Contents Management System)を活用してWebサイトを作成する方法です。自分で契約したサーバーにCMSをインストールして各種設定を行うことでWebサイトが完成します。(CMSによってはサーバー契約が必要ないサービスを提供している場合もあります。)独自ドメインを使用する場合も自分で契約と設定をする必要があります。

各種CMSで用意されているテンプレートや配布されているテンプレートを利用すればHTMLやCSSの知識が無くてもWebサイトを作ることはできますが、少しでもHTMLやCSSの知識があれば簡単な編集をすることができます。

日本で多く利用されているCMSはWordPressMovable Typeです。WordPressはオープンソースのため無料で利用できますが、Movable Typeは個人で利用する場合を除き、ライセンス契約をする必要があります。またECサイト用のCMSとしてはEC-CUBEが有名です。

3.1. メリット

メリットは非常に自由度が高いことです。WordPressの場合、機能拡張ができるプラグインが開発・配布されているため、様々なWebサイトを作ることができます。また世界中のクリエイターが作成したデザイン性の高いテンプレートを無料でダウンロードすることができます。CMSはコンテンツ管理システムであり、管理画面からコンテンツを登録することでブログなどの記事やコンテンツを更新・管理できることも大きなメリットの1つです。

3.2. デメリット

デメリットは各サーバー会社が簡単インストール等の機能を提供していますが、導入するためには最低限Webサイトに関する知識が必要なこと、WordPressなどオープンソースのCMSを利用する場合はセキュリティ対策をしっかりする必要があることなどが考えられます。

4. 自分でHTMLとCSSを書く

4つ目はHTMLとCSSを自分で書いてWebサイトを作成する方法です。意外かもしれませんが特別なソフトなどは必要なく、メモ帳だけでもHTMLとCSSを書いてWebサイトを作ることができます。もちろんインターネット上に公開するためにはサーバー契約が必要になります。先ほどのWordPressなどのテンプレートも基本的にはHTMLとCSSで書かれているため、自分でテンプレートを作ることもできます。

4.1. メリット

メリットは学習時間が取れれば自分で好きなWebサイトを作ることができ、自由に編集することができます。最近はオンライン上でHTMLとCSSを学べるProgateなどのサービスもあります。JavaScriptといったプログラミング言語や、画像編集スキルなども身につけることができればプロ並のWebサイトを目指すこともできます。

4.2. デメリット

デメリットはデザイン性の高いWebサイトなど、ある程度のクオリティを必要とする場合は、学習時間にも制作時間にもそれなりの時間をかける必要があることです。

5. Web制作会社に依頼する


baigie inc. – https://baigie.me/

最後は自分でWebサイトを作るのではなく、専門的な会社に依頼する方法です。Webデザインからコーディング、CMSの導入からサーバー契約等までWebサイト制作に関連する全ての業務を依頼することができます。

日本には数千社のWeb制作会社があるといわれており、制作費用は内容や仕様によって大きく変わります。数十万円の場合もあれば、独自のシステム開発なども含めて数千万円になる場合もあります。基本的には作りたいWebサイトの目的や内容、わかる範囲の仕様を伝えることで見積もり依頼を出すことができます。

参考 : Web制作会社 | 企業データベース | Choicely

5.1. メリット

メリットは様々なWebサイト制作の経験を持つプロに依頼できるため自由度はもちろん、ビジネス成長に繋がるWebサイトを作れることです。

5.2. デメリット

デメリットはこれまで紹介した方法と比べると数十倍から数百倍という費用が必要になることです。CMSを導入し更新等の作業は自社で担当した場合でも、修正等の作業は制作会社に依頼する必要があり、継続的な運用費用がかかる場合もあります。


Webサイトを作る方法の選び方

ここまで5つの作り方を紹介しました。それぞれメリット/デメリットがあるため、一概にどの方法が良いと決めることは難しいですが、「費用・スキル・時間・クオリティ」の4つの要因を軸に考えることをおすすめします。

ある程度予算を確保できるのであれば、Web制作会社に依頼することでクオリティの向上と時間の節約が見込めます。一方で費用をできる限り抑えたく、スキルもない場合はWebサイト作成サービスを使用すると良いでしょう。まずはWebサイト作成サービスを利用し、アクセス数が増えてきたらWeb制作会社にリニューアルを依頼するなど、段階に合わせて選ぶこともできます。

簡単に作れるようになったからこそ、費用やスキル、時間やクオリティを考慮して賢くWebサイトを作りたいですね。


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