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デジタルマーケティングの仕事を依頼できる企業の分類と選び方

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デジタルマーケティング市場は右肩上がりで成長を続け、デジタルマーケティング関連の業務を請け負う企業も年々増加しています。デジタルマーケティングは自社や個人で取り組むことも出来ますが、複雑化していることから、プロフェッショナルである企業に依頼することも多い一方で、どの会社に何を依頼するべきか判断が難しくなりつつあります。

そこでデジタルマーケティング関連の業務を行っている企業を10カテゴリに分類し、参考となる企業や業務内容、特性などをまとめてみました。


デジタルエージェンシー


FICC inc. – https://www.ficc.jp/

デジタルエージェンシーはデジタルマーケティング全般の業務を担当できる広告代理店です。デジタルマーケティング戦略の立案からWebを中心としたデジタルプロモーションの実行、デジタルメディアへの広告出稿、DMPを使ったデータマネジメントなど、デジタル領域のマーケティングを専門に行っています。

デジタルマーケティングのスペシャリスト集団であり、デジタルマーケティング関連の様々な企業とのコネクションを持っているため、窓口を1社に集約し、担当者の負担を減らすことができます。総合的なデジタルマーケティングを行いたい場合はデジタルエージェンシーに依頼することがおすすめですが、数千万円〜数億円単位の予算が必要になる場合もあります。

総合広告代理店


株式会社電通 – http://www.dentsu.co.jp/

総合広告代理店はデジタル領域だけではなく、テレビ等のマス領域や交通広告など、全ての広告領域を担当できる広告代理店です。小会社やグループ会社にデジタル専門の企業を抱えていることも多く、デジタルマーケティングの知見も豊富に持っています。

テレビCMや新聞広告等を出稿している場合は、デジタル広告も合わせて依頼することで、コミュニケーションに一貫性が生まれ、相乗効果をもたらすことが期待できるため、総合広告代理店がおすすめです。しかし、デジタルエージェンシーと同様に比較的高額な予算が必要になる場合が多いです。

コンサルティング会社


Deloitte Digital Japan – http://www.deloittedigital.jp/

海外では大手コンサルティング会社がデジタルエージェンシーなどの企業を次々と買収し、デジタルマーケティング関連のサービスも提供しています。日本でも一部のコンサルティング会社がデジタルマーケティングのサービスを提供しており、経営戦略をはじめとする戦略立案の豊富な経験を活かし、デジタルマーケティング戦略立案などの業務を行っています。

海外に比べると現時点では規模が小さい場合や最近立ち上がった場合も多く、施策の実行に関してはデジタルエージェンシーや総合広告代理店に比べると経験が少ない可能性があります。一方、戦略レイヤーからデジタルマーケティングを導入する場合はコンサルティング会社がおすすめです。

Web制作会社


株式会社キノトロープ – https://www.kinotrope.co.jp/

Web制作会社はデザイナーやエンジニアを抱え、様々なWebサイトを制作している会社で、日本には数千社のWeb制作会社があります。デジタル広告の出稿やプロモーション等の施策は検討しておらず、Webサイトのみを制作する場合はWeb制作会社に依頼することがおすすめです。

広告代理店やコンサルティング会社は自社内に制作チームを抱えていない場合もあり、Webサイトの制作を依頼しても結果的に小会社やパートナー会社が制作を行うこともあります。

各Web制作会社は大規模なサイト構築やECサイト構築、コーポレートサイト、ブランドサイト、ランディングページ制作など、得意分野を持っています。過去の実績を見て、自社の業種や目的に近い経験を豊富に持つWeb制作会社に依頼することがおすすめです。

制作費用は内容や仕様によって大きく変わり、数十万円〜数千万円まで幅広いため、こちらも過去実績を見ながら、自社の規模に近い実績を持つWeb制作会社を探すのが良いかと思います。

クリエイティブエージェンシー


IMG SRC Group – http://www.imgsrc.co.jp/

クリエイティブエージェンシーは最先端のテクノロジーなどを活用した広告を手掛ける代理店です。広告賞を受賞するような高いエンターテイメント性を持った広告制作を得意としています。デジタル領域に特化しているわけではありませんが、近年はWebを中心としたインタラクティブなコンテンツを手掛けているクリエイティブエージェンシーも多く見られます。

ブランディングも兼ねた話題性の高いデジタルプロモーションなどを検討している場合はクリエイティブエージェンシーに依頼することがおすすめです。

メディアエージェンシー


Supership株式会社 – https://supership.jp/

メディアエージェンシーは数あるデジタル広告の中から目的に合わせて適切なメディアを選択し、買い付けることができる代理店です。大手サイトの広告枠を持つメディアレップから広告を買い付けるだけでなく、検索連動型広告やSNS広告、DSP等を活用した運用型広告も扱っています。運用型広告の拡大によってメディアレップでも運用型広告のサービスを提供することが多くなってきています。

少額の予算であればSNS広告や検索連動型広告を自社で運用することもできますが、デジタル広告は非常に複雑なため、一定の予算がある場合はメディアエージェンシーに依頼することがおすすめです。またアドテクノロジーの進化に伴い、DMPの導入や3PASを活用したアトリビューション分析などデータ分析を得意としているメディアエージェンシーもあります。

また、社内にバナーやWebサイトの制作チームを持っている場合もありますが、基本的にはデジタル広告に特化したエージェンシーとなります。複合的なデジタルマーケティング施策を行う場合はメディアエージェンシーに加えて、施策立案を得意とするデジタルエージェンシーや総合広告代理店にも相談することがおすすめです。

BtoBマーケティング会社


シンフォニーマーケティング株式会社 – http://www.symphony-marketing.co.jp/

BtoBマーケティング会社は名前の通り、BtoBマーケティングに強みを持つ企業です。マーケティングオートメーションツールやSFAの選定から導入、運用をサポートすることで、見込み顧客の獲得であるリードジェネレーションから見込み顧客の育成を行うリードナーチャリング、見込み顧客の絞り込みをするリードクオリフィケーションまでのデマンドジェネレーションのプロセスを確立します。

顧客獲得に繋がるコンテンツの制作やトレーニング、ワークショップを提供をしている企業もあります。展示会など、オフラインのチャネルも含めたOne to Oneマーケティングを得意としている企業が多く、様々な業界での顧客獲得経験を持っています。BtoB企業の場合は、BtoBマーケティング専門の企業に相談することがおすすめです。

コンテンツマーケティング会社


株式会社Faber Company – https://www.fabercompany.co.jp/

コンテンツマーケティング会社は見込み顧客に対して魅力のあるコンテンツを制作し、Webサイトやソーシャルメディアなどで展開することで、見込み顧客を引き寄せ、顧客に転換させることができる会社です。

広告でなくコンテンツに費用を使うことで、検索エンジンでの上位表示やソーシャルメディアでのバズによって集客し、コミュニケーションしていきます。コンテンツマーケティング会社には検索エンジンでの上位表示を獲得するSEO対策を得意としている場合と、インフルエンサーネットワークなどを持ち、ソーシャルメディア上でバズを生み出すことを得意としている場合があります。

施策によってはデジタル広告と比較して高い投資対効果を獲得できることもあるため、デジタルマーケティング予算が限られている場合におすすめです。

PR会社


株式会社ベクトル – http://vectorinc.co.jp/

PR会社は様々なメディアとのコネクションを持ち、プレスリリースの配信や情報提供を行うことで、効果的に情報を拡散させることを得意としている企業です。企業が広告等を活用し自社で宣伝をするのではなく、第三者メディアで取り上げてもらうことで、情報に説得力を持たせることができます。さらにソーシャルメディアなどを組み合わせ、情報の伝播を設計することで効果を最大化していきます。

広告を中心とした施策では効果を得ることが難しい場合にはPRを活用することも考えられるほか、コンテンツマーケティングと同様に少額で高い投資対効果を獲得できる可能性もあります。

システム制作会社/アプリ開発会社


株式会社ゆめみ – https://www.yumemi.co.jp/ja

システム制作会社/アプリ開発会社はエンジニアを多く抱え、ECサイトや会員サイトといったシステム開発が必要となるサイトの制作や、スマートフォンアプリの開発ができる企業です。

実店舗への誘導を促す020施策としてのクーポンを発行できるアプリ開発や、オムニチャネル戦略として実店舗とECサイトで共通のポイントを使えるシステム構築など、既存のサービス利用では難しい、自社オリジナルのシステムやアプリ開発が必要な場合はシステム制作会社/アプリ開発会社に依頼することがおすすめです。


今回紹介した企業カテゴリ以外でもデジタルマーケティング系のサービスを提供している会社などがありますが、ある程度のデジタルマーケティング領域の依頼であれば、上記の企業カテゴリでカバーできると思います。デジタルマーケティングの仕事を依頼する際の参考にしていただけると嬉しいです。


デジタルマーケティング関連企業を集めています

Choicelyでは日本でデジタルマーケティング関連の業務を行っている様々な企業をまとめたデータベースを運営しています。よろしければ合わせてこちらもご覧ください。

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